Webex Edge Connect は、Equinix Cloud Exchange Fabric を経由して顧客のオンプレミスから Webex クラウドへ接続する、Quality-of-Service (QoS) 対応のマネージド専用 IP リンクです。
紹介
Webex Calling に、Cisco Unified Communications Manager アーキテクチャに基づく専用クラウド インスタンス オプションが含まれるようになりました。 専用インスタンスを Webex Calling に統合し、Webex プラットフォーム サービスを活用することで、クラウド イノベーションによる、より優れたエクスペリエンスを顧客に提供できるようになります。
Webex Calling の専用インスタンス アドオンには次が含まれます。
Cisco Unified Communications Manager (CUCM)
Cisco Unified IM & Presence (IM&P)
Cisco Unified Unity Connection (CUCxn)
Cisco Expressway (EXP)
Cisco Emergency Responder (AMER のみ)
専用インスタンス サービスは、主に顧客のオンプレミスへのプライベート接続で提供されます。 このドキュメントでは、顧客が Webex とピアリングして組織を専用インスタンス (DI) に拡大する 2 つのオプションについて詳しく説明します。
Partner Connect
Webex Edge Connect を使用する Customer Connect
Partner Connect
Partner Connect モデルにより、顧客はWebexとのパートナー接続を利用して、 Webex Calling専用インスタンスのトラフィックをオンプレミスからクラウドに拡張できます。 このモデルの詳細については、「専用インスタンス - Partner Connect ガイド」を参照してください。
Webex Edge Connect
Webex Edge Connect は、Equinix Cloud Exchange Fabric を経由して顧客のオンプレミスから Webex クラウドへ接続する、Quality-of-Service (QoS) 対応のマネージド専用 IP リンクです。 この専用接続により、顧客はエンドポイントを登録し、オンプレミスのアプリケーションを DI と統合することができます。その際に、一貫したネットワーク パフォーマンスを保証し、セキュリティを強化できます。

Equinix Cloud Exchange (ECX) は、Webex のようなクラウド プロバイダーへのオンデマンド アクセスと直接アクセスを可能にする相互接続ソリューションです。 ECX ソリューションには、いくつかの共通のコンポーネントがあります。 以下のリストは、そのコンポーネントと役割の一部です。 Equinix Cloud Exchange (ECX) ポータルは、顧客が注文を行い、クラウド サービス プロバイダーへのポートや接続を設定できる顧客向けのポータルです。
以下のリストは、Equinix コンポーネントの一部です。
Equinix Fabric - Equinix Fabric は、Fabric を利用している幅広いプロバイダーへのプライベートな接続を提供するスイッチング プラットフォームです。 仮想回線は、ソフトウェア定義のネットワークを使用して Fabric でプロビジョニングされ、Fabric に接続されているプロバイダーへの接続を確立します。 仮想接続は Fabric ポータルまたは API を使用して作成できます。
Equinix Network Edge - Network Edge は、ETSI 準拠の NNF プラットフォームです。Cisco、Juniper、Palo Alto、Fortinet、Versa、Silver Peak、Check Point などのさまざまなベンダーから仮想ネットワーク機能 (VNF) (ルーター、ファイアウォール、SD-WAN) をホストします。 VNF はリアルタイムで展開可能で、展開後に Fabric のプロバイダーへの仮想接続の構築を開始できます。
リモート仮想回線 - リモート仮想回線は、Fabric 全体でレイヤー 2 回線を構築するために使用されます。 レイヤー 2 アンダーレイは VNI と VLAN の組み合わせを使用して繋げられるため、レイヤー 2 隣接関係を形成してレイヤー 3 接続を確立できます。 仮想回線の帯域幅は、アプリケーションのニーズの変化に応じて動的に調整できます。
ローカル仮想回線 - ローカル仮想回線はリモート仮想回線と同じように機能し、Fabric の参加者への相互接続を構築する際に、同じメトロ内に展開されます。
ネットワーク ラック/コロケーション– ネットワーク機器とプライマリデータベースはメトリック A の Equinix データセンターでホストされ、ネットワーク機器は Equinix ファブリックに接続されています。 ネットワーク機器は、Metro B のネットワーク エッジ仮想デバイスに対して、リモート仮想回路を経由してレイヤー 3 の接続が確立されています。
顧客接続オプション
以下の項目は、ネットワークを Equinix に拡張するためにお客様が利用できるオプションの一部です。 この工程はお客様の責任において実行していただきます。

標準の Equinix Fabric ポート - 顧客は Equinix でラックを調達し、終端機器をホストしてネットワーク アクセスのセキュリティを保護します。 機器を Equinix Cloud Exchange (ECX) に相互接続し、Webex Edge Connect に接続します。
Equinix Fabric リモート ポート - 顧客は Equinix をすでに利用している NSP (ネットワーク サービス プロバイダー) と契約します。 顧客は NSP の機能を用いてネットワークを NSP のケージのポートに拡張し、ECX を利用して Webex Edge Connect にトラフィックを拡張します。
Network Edge with Equinix Fabric - Equinix は Network Edge オプションを提供しており、顧客はインターネット、MPLS、MetroE、5G/LTE、ファイバーなどのネットワークリンクを Equinix DC で終端させることができます。 Equinix に接続されると、そのリンクは Equinix のネットワーク機能仮想化スタック (NNF) で実行される仮想デバイスに拡張できるようになります。 仮想デバイスは、従来のルーター、または SD-WAN を実行可能なデバイスで、現在 Equinix がサポートしており、かつ BGP をサポートしているベンダーであればどのベンダーでも提供できます。 この仮想デバイスは ECX に接続し、トラフィックを Webex Edge Connect に拡張します。
重要: 上記のとおり、この工程はお客様の責任において実行してください。 詳細および利用できるオプションについては、Equinix にお問い合わせください。
Webex Edge Connect のプロセス
次の手順は、専用インスタンスにWebex Edge Connect との接続を確立する方法について説明しています。
1 | Cisco CCW で注文を行う |
2 | Equinix Fabric ポータルで注文を行う |
3 | 接続の確立 |
ステップ1: CCW での注文
CCW を使用して Webex Edge Connect を注文する場合、次の手順に従います。
1 | CCW 注文サイトに移動し、[ログイン] をクリックして、サイトにサインオンします。 |
2 | 見積もりを作成します。 |
3 | [A-FLEX-3] SKU を追加します。 ![]() |
4 | [編集オプション] を選択します。 ![]() |
5 | 表示される [サブスクリプション] タブで、[オプションとアドオン] を選択します。 ![]() |
6 | [追加するアドオン] で、Edge Connect の隣にあるチェック ボックスをオンにします。 ![]() |
7 | [ロケーションの選択] で、セットアップロケーション、アメリカ/EMEAR、APJ を選択します。 ![]() |
8 | 接続のロケーションを選択したら、リンクの帯域幅を選択します。 ![]() 専用インスタンスでは地域ごとに 2 つの接続が必要となるため、「冗長性」に対してボックスにチェックを入れる必要があります。 ![]() 冗長オプションを持つ 1リンクを選択した場合のアーキテクチャ ビュー: ![]() 冗長性オプションで 2 つのリンクを選択した場合のアーキテクチャ ビュー: ![]() |
9 | 選択した内容で問題がなければ、ページの右上の [確認して保存] をクリックします。 ![]() 注文の詳細が表示されます。 注文内容を変更する場合には、[設定に戻る] をクリックします。 [表示して保存] ボタンが [保存して続行] と表示されるようになりました。 |
10 | [保存して続行] をクリックして注文を確定します。 確定した注文が注文グリッドに表示されます。 |
ステップ 2: Equinix Fabric ポータルで回線を注文する
Edge Connect リクエストの顧客要件
顧客は Edge Connect をリクエストする上で、以下の要件を満たす必要があります。
Equinix Cloud Exchange (ECX) への回線があること
ECX のケージに適切な機器 (ルーター/スイッチ) があること。または Equinix の NFV スタック上で動作する仮想デバイスがあること
接続のリクエストを行うためのポートまたは仮想デバイスが利用可能であること
Cisco Commerce Workspace (CCW) から Edge Connect を購入した際の Cisco 購入注文番号 (PO 番号) があること
Edge Connect のリクエスト
Edge Connect をリクエストする場合、次の手順に従います。
1 | Equinix のサイトに移動し、[Create Connection (接続の作成)] をクリックしてサインインします。 ![]() [Connections (接続)] ページが表示されます。 |
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2 | [Cisco] タイルの [Select (選択)] をクリックします。 ![]() |
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3 | 下にスクロールして接続を作成[ Cisco Webex Calling - 専用インスタンス] タイルで。 ![]() |
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4 | [Select Locations (ロケーションを選択)] ページが表示されます。 |
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5 | [Connect Using (使用する接続)] セクションで使用する接続のタイプを選択します。 使用可能な接続タイプは以下の 3 つです。 ポート: このオプションを選択すると、物理ポートを使用して接続できます。 [Port (ポート)] をクリックすると、展開済みのメトロのみが表示されます。 表示される接続は、ユーザーの権限とセットアップ済みのポートによって異なります。 サービス トークン: サービス トークンは、相互接続資産への権限を付与する固有の Equinix Fabric キーです。 このオプションは、現在 Cisco では利用できません。 仮想デバイス: このオプションを使用すると、セットアップした仮想接続を使用して接続できます。 仮想デバイスをセットアップするには、上部のメニュー バーから [Network Edge] > [Create Virtual Device (仮想デバイスの作成)] を選択し、セットアップ プロセスを実行します。 [Virtual Device (仮想デバイス)] を選択した際に表示される接続は、ユーザーの権限とセットアップ済みの仮想デバイスによって異なります。 メモ: この例では、ポート オプションの手順に従います。
[Connection Details (接続の詳細)] ページが表示されます。 ![]() |
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6 | [Connection Details (接続の詳細)] ページに接続の詳細情報を追加します。 以下のリストは、[Connection Details (接続の詳細)] ページで入力する必要がある情報です。 Connection (接続): 購入者 (顧客) と販売者 (Webex) の両方が Equinix ポータルで確認できる接続の名前です。 この名前に、サービスを提供している顧客とリンクの目的を示すと便利です。 例えば、顧客が Enterprise1 という名前で、この接続が「Silicon Valley (シリコン バレー)」 ロケーションでプライマリ接続である場合、Enterprise1__SV__PRI とし、同じロケーションのセカンダリ接続は Enterprise1_SV_SEC とする命名規則を用いると役立ちます。 VLAN ID: (仮想デバイスで接続する場合、このオプションは利用できません。) 顧客側の設定は顧客と Equinix 間において重要です。 顧客は Equinix Cloud Exchange イーサネット ポートを、標準 802.1q (Dot1q) フレーミングを使用してプロビジョニングすることをお薦めします。0x 8100 これらはトランクに関連付けられる通常の値であり、通信事業者が通常使用する複雑なメトロ イーサネットの設定 (qinq) は含まれません。 Purchase order number (購入注文番号): このフィールドは、Cisco CCW から Cisco 購入注文番号を取得します。 Cisco はこの番号を使用して Edge Connect の注文を確認します。 *重要: このフィールドの [Purchase order number (購入注文番号)] はフォームには 「(optional)」(オプション) と表示されていますが、Cisco が注文を確認するために必須のフィールドです。 Webex router IP address (Webex ルーターの IP アドレス): Webex ルーター インタフェースに割り当てられる IP アドレスです。 Your router IP address (お使いのルーターの IP アドレス): ルーター インタフェースに割り当てられる IP アドレスです。 Subnet mask for point-to-point link (ポイントツーポイント リンクのサブネット マスク): ポイントツーポイント リンクのサブネット マスクまたは CIDR プレフィックスです。 Your advertised prefixes (アドバタイズされたプレフィックス): Webexにアドバタイズされるアドレス。 0.0.0.0 のデフォルト ルートのみが受け入れられます。 Your BGP ASN (お持ちの BGP ASN): これは BGP 自律システム番号です。 使用する BGP をすでに所有している場合、その番号をここに入力します。 所有していない場合、Webex ではプライベート番号もサポートしています。 BGP password (BGP パスワード): これはオプションの項目です。 ルータの BGP 接続のパスワード認証を設定する場合は、パスワードを入力します。 Technical contact email address (技術担当者のメールアドレス): 通知用の購入者のメール アドレスです。 Technical contract phone number (技術担当者の電話番号): 通知用の購入者の電話番号です。 Partner Name (パートナー名): パートナーの名前です。 Customer Name (顧客名): 顧客の名前です。 |
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7 | 下にスクロールして、[Connection Speed (接続速度)] セクションで希望の接続速度をクリックします。 表示される速度は、Cisco がサービス プロファイルに設定済みの速度です。 ![]() |
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8 | 概要を確認します。 |
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9 | [Design Summary (設計概要)] をクリックすると、注文の概要をダウンロードできます。 (これは、前のページのフローティング形式の [Pricing Overview (価格の概要)] オプションで表示されるものと同じ設計概要です) |
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10 | 注文内容を確認し、[Submit Order (注文の提出)] をクリックします。 メモ: 顧客が Webex Meetings または Webex Calling のトラフィックを拡張するには、ECX 上で仮想回路を追加する必要があります。 詳細については、以下のドキュメントを参照してください。 |
ステップ 3: 接続が確立しました
1 | Webex Edge Connect での接続の確立には、注文が行われてから 10 営業日かかります。 |
2 | Cisco が ECX の接続を承認すると、顧客にメールが届きます。 |
3 | 顧客は ECX ポータルにログインして回路接続を確認できます。 |