Webex デバイスコネクタ
Webex デバイスコネクタを使用して、お使いの Control Hub で管理している貴社の Webex デバイス関連タスクを自動化する方法について説明します。 オンプレミスの Webex デバイスをクラウドにオンボードし、オンプレミスの登録済みデバイスにクラウド機能を備えることができます。 ダイヤルプラン、電話番号、内線などの Unified CM の設定を、ハイブリッドコール用の Webex デバイスに同期させることもできます。
サインインすると、デバイスコネクタのスプラッシュ画面に以下のデバイス管理オプションが表示されます。
-
クラウドに複数のデバイスを登録する — 簡単な CSV ファイルを使用して、Webex デバイスを 1 回の操作でクラウドに一括登録します。 詳細については、デバイスのクラウドオンボーディングを参照してください。
-
オンプレミスの登録済みデバイスのためのクラウド機能を使用する — デバイス用 Webex Edge を使用して、通話とメディアをオンプレミスに維持しながら Webex クラウド機能にアクセスします。 詳細については、デバイス用 Webex Edgeを参照してください。
-
クラウドに登録されているデバイスにオンプレミスのコールを追加する — このサービスは、Unified Communications Manager (Unified CM) のオンプレミスの通話機能を、Webex クラウドに登録されたデバイスに提供します。 詳細については、Webex デバイス用ハイブリッドコールの導入ガイド (https://www.cisco.com/go/hybrid-call-webex-devices) を参照してください。
デバイスコネクタには、次の機能も備えられています。
-
ソフトウェアインターフェイス内のアップグレード通知 — ソフトウェアの新しいバージョンが入手可能になると、デバイスコネクタによってその旨が通知されるので、手動ですぐにアップグレードできます。 常に最新バージョンにアップグレードすることをお勧めします。
-
プロキシサポート — デバイスコネクタに必要な情報を入力すると、基本認証プロキシまたは TLS インターセプトプロキシに直接接続できます。
-
FedRAMP (Webex for Government) のサポート — 標準の Webex クラウドではなく、FedRAMP Webex クラウドをポイントする場合、設定メニューからデバイスコネクタを設定できます。
-
問題の報告 — このソフトウェアを使用してフィードバックを送信し、自動的にログをクラウドにアップロードできます。
インストール
デバイスコネクタ は Control Hub からダウンロードできます。 Windows デバイスまたは Mac デバイス、あるいは貴社のオンプレミスの環境とデバイスにアクセス可能な仮想マシンに、このソフトウェアをインストールします。
-
Microsoft Windows 10 以降
-
macOS Big Sur (11) 以降
管理者権限を持つローカルアカウントを使用して、このソフトウェアをインストールし、アップグレードを実行します。
ハイブリッドコールの場合、Unified Communications Manager (Unified CM) へのネットワークアクセスを備えたシステムにこのソフトウェアをインストールします。
クラウドにデバイスを一括オンボードするには、HTTP 経由でデバイスに直接アクセスできるマシンにこのソフトウェアをインストールします。
インターネットプロキシ
自社でプロキシを使用してインターネットにアクセスしている場合は、HTTP 基本プロキシまたは TLS インターセプトプロキシ (アドレス、ポート) の詳細を取得します。 プロキシに基本認証が必要な場合は、ユーザ名とパスワードも必要になります。 デバイスコネクタは、他の方法を使用してプロキシで認証することはできません。
-
デバイス コネクタは、クラウドへの呼び出しと Unified CM 環境への呼び出しについて、
.webexdeviceconnector/certs
フォルダー内の証明書を信頼します。 -
TLS インターセプトプロキシの場合、そのプロキシの CA 証明書を certificates フォルダに置きます。
-
弊社では Ubuntu 12.04.5 で Squid 3.1.19 のテストと検証をすでに行っています。
ポート
デバイスコネクタを実行するシステムから通信を行うために、次のポートアクセスをセットアップします。
-
TCP ポート 443 (セキュア) — *.wbx2.com、*.webex.com、*.ciscospark.com、*.cisco.com に発信される HTTPS またはセキュアな Web ソケット
-
TCP ポート 8443 — Unified CM への AXL クエリ
電話機、トラバーサルペアの Expressway、Webex クラウド間のメディアトラバーサルに、次のポートを開きます。
クライアント | 通知先(Destination) | ポート | プロトコル | 機能 |
---|---|---|---|---|
Expressway トラバーサルペア | 任意(Any) | 36000–59999 | UDP | 電話機と Expressway 間の SIP メディア。 これらのポートは、Expressway 上で自分で開きます。 |
1 |
https://admin.webex.com のカスタマビューから、 の順に移動し、[リソース(Resources)] をクリックします。 |
2 |
[ツール(Tool)] までスクロールし、[ダウンロード(Download)] をクリックしてから、お使いのプラットフォームに応じて [Mac 用にダウンロード(Download for Mac)] または [Windows 用にダウンロード(Download for Windows)] のいずれかを選択します。 |
3 |
インストーラファイルを開き、プロンプトに従います。 Windows の場合:
Mac の場合:
|
次の作業
-
完全な資格情報またはデバイス管理者の資格情報を使用してデバイスコネクタにサインインします。
-
設定に移動して、[FedRAMP に接続(Connect to FedRAMP)] を選択すると、Webex クラウドではなく FedRAMP クラウドに接続できます。
-
アップグレードが利用可能な場合、デバイスコネクタによって通知が送られます。 バグ修正とセキュリティ強化のために、[更新] をクリックして最新バージョンのソフトウェアを使用いただくようお勧めします。
問題—Device Connector が Windows リモートデスクトップで機能しません。 リモートデスクトップ接続を実行した状態で閉じると、デバイスコネクタは空白の画面に変わり、再度サインインしたときに反応しない場合があります。
解決策 —Device Connector を再起動します。
問題 — Google SSO でサインインする場合、YubiKey はサポートされていません。
解決策— YubiKey を使用せずにサインインします。
ログ
デバイスコネクタのデバッグログをオンにするには、[設定] メニューを開き、[ デバッグログを有効にする] を選択します。
デバイスコネクタでは、次のディレクトリにログが保存されます。
-
Windows:[UserDir].webexdeviceconnector\logs
-
Mac:/Users/[username]/.webexdeviceconnector/logs
メモ帳などのテキストエディタでログを開くことができます。