AI エージェントのカスタム イベントを構成する
カスタム イベントを使用すると、管理者は次のタスクを実行できます。
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クライアントからデータを渡して動的な応答を作成します。 たとえば、パーソナライズされた挨拶のために顧客の名前を渡すなどです。
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AI エージェントからのカスタム終了を定義して、フロー デザイナーに制御を戻します。 たとえば、フロー内でフルフィルメントを実行します。
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カスタム イベントを使用して、AI エージェントがウェルカム プロンプトではなくカスタム開始点から開始するように設定します。
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AI エージェントの状態変数を更新します。 たとえば、フロー デザイナーから渡されたカスタム データを使用してコンテキストまたはスロットを事前に入力します。
現在、カスタム イベントは、音声チャネルを通じてのみスクリプト化された AI エージェントに対してサポートされています。
AI Agent Studio で受信カスタム イベントを構成する
- AI エージェント構成ページの [レスポンス] タブで新しいレスポンスを作成します。
- デフォルトの応答で、デフォルト(Web) チャネルの横にある + をクリックして、 音声 チャネルを追加します。
- 受信イベント名 フィールドで、エージェントが受信するイベント名を定義します。

フローデザイナーからカスタムイベントを呼び出す
- Webex コンタクト センター フロー デザイナーで、フロー内の Virtual Agent V2 アクティビティを構成します。
- 状態イベント 設定で、 イベント名 - イベント データ 列に次の詳細を指定します。
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AI Agent Studio の AI エージェント構成ページの [レスポンス] タブで構成したカスタム イベント名を入力します。
- フロー デザイナーからスクリプト化された AI エージェントに渡すカスタム データを入力します。
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AI Agent Studio でカスタム イベント データにアクセスする
受信イベントを構成した デフォルトの応答 セクションで、イベント データ (Flow Designer で構成) にアクセスできます。 次の図では、カスタムイベント名「custom_welcome
」とイベントデータ「店舗名
」がフローデザイナーから AI Agent Studio に渡されていることがわかります。

AI Agent Studio でカスタム終了イベントとペイロードを構成する
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AI エージェント スタジオで、スクリプト化された AI エージェント構成ページに移動し、フロー デザイナーに制御を返す 応答 に移動します。
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デフォルトの応答 セクションにカスタム イベントを追加します。
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フローに返されるイベント名とイベント ペイロード データを JSON に入力します。

この例では、収集されたスロットは、カスタム終了イベント 「order_details」
とともにフローに返されます。
Flow Designer でカスタム イベント データにアクセスする
カスタム イベントとペイロードには、 Virtual Agent V2 アクティビティの 出力変数 セクションからアクセスできます。
次の図に示すように、 イベント名
は StateEventName
変数で返され、 イベント ペイロード
は メタデータ
として返されます。
AI Agent Studio でシステム値を更新する
次の例に示すように、特別なイベント state_update
と イベント ペイロード
を使用して、コンテキスト、インテント、スロットなどのシステム値を更新できます。
{ "intent": "order_status", "slots": { "first_name": "John" } }